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일본서적/お金の要らない国 돈이 필요 없는 나라

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お金の要らない国(43p 44p) 私はなんだかうれしくなってしまった。 私の今までやってきた仕事が、とても価値あるものに思えてきた。 しかし、私はひとつ疑問に思っていたことを紳士に聞いてみた。 「でも、私はここに来てから今まで、広告らしきものはひとつも見ませんでした。 町には広告看板もないし、テレビでもコマーシャルはやっていなかったように思うんですが」 「この国の広告は、あくまでもその情報を知りたいと思う人にしか触れられないように なっていますので、外に広告は出しません。でも、テレビにはコマーシャル専用チャンネルがあります。 それも、品物のジャンルごとに細かく別れていて、見ようと思えばいつでも、目的の品物の コマーシャルが見られるようになっているんですよ」 紳士の話では、この国のコマーシャルは、私の国のように番組の途中にはさんで、誰かまわず 見せようとするのではなく、その品物のことを知りたい人が、必要な時にだけ見られる..
お金の要らない国(41p 42p) 私たちは喫茶店で久しぶりに会った。紳士は相変わらず、 ほほえんでいた。私は言った。 「あのう、私、ちょっと仕事をしてみようかと思うんです。 何か私にできそうな仕事があったら紹介していただけませんか」 紳士は、にこにこしながら言った。 「そうですか。やはり、そういう気になりましたか。私は、 あなたはいずれそう言ってくると思っていました。まあ、 そう思えない方は、この世界には来られないのですが」 「はあ。どういう意味ですか?」 紳士は私の質問には答えず、逆に聞いてきた。 「それで、あなたはどういった仕事をやってみたいんですか?」 私は困ってしまった。何をやりたいかまでは考えていなかった。 しばらく考えた末、とりあえず言ってみた。 「あのう、私は、私の国では広告代理店というところで、テレビのコマーシャル というものを作る仕事をしていました。商品を売るための宣伝を請け負う会社です。 でもkここ..
お金の要らない国(39p 40p 41p) 紳士は私に、自分の連絡先を描いたメモを渡し、例を言って出て行った。自分の家に 帰ったのだろう。私の脳味噌は思考することをあきらめてしまったのか、すっきりして 心地よかった。私は体が溶けてしまいそうに寝心地の良いベッドに寝ころがった。 全く不思議な所に来てしまったものだ。なぜ来たのか見当もつかないが、居心地は 悪くないから、とりあえず帰れるまでのんびりするか。さて、明日からどうしようかな。 まあ、なんでもタダだし生活には困らないわけだから、観光でもして遊んでようか。 でも、そんなことしていたら紳士に怒られるかな。うとうとしながら考えているうちに、 私は眠ってしまったらしい。 結局、他にすることも思いつかなかったので、翌日から私のぜいたく旅行がはじまった。 しかしやってみると、これがこたえられなかった。とにかくどんな乗り物に乗ろうと、 どこまで行こうと、何を食べようと、どこに入ろうと、全て..
お金の要らない国(37p 38p) 「私はもう言葉が出なかった。 話のレベルが違いすぎると思った。紳士はさらに続けた。」 「多分、そのお金というものを得ることが仕事の目的だと多くの人が 思っているうちは、あなたの国の、本当の意味での進歩はないでしょうね。 仕事の目的は世の中の役に立つことです。報酬ではありません。 報酬を目的にしていると、必ずどこかにゆがみが生じてきます。 自分の行った仕事以上の報酬を得ようとしたり、必要のない仕事を無理に作って、 自分の利益だけは確保しようとする動きが出てくるでしょう。そうなると、 完全な競争社会になります。それもお互いの向上を目的としたものではない、 単なる足の引っ張り合いになるはずです。」 私は、紳士の言っていることが、あまりにも自分の社会の状態とピッタリなので、 驚きを通り越して恐怖を覚えた。紳士は最後にこう言った。 「あなたの今されている仕事が、本当に価値のあるものかどうかを判断..
お金の要らない国(35 36p) 「だって、私の国ではお金がなければ社会がまわっていかないんですよ」 「でも、あなたの国でも、この紙切れや金属を食べたり、 直接何かに使ったりしている人はいないわけでしょう? 要するに、このお金というものは、ものの価値をみんなが共有して 認識するためのモノサシでしかないわけです。 ですから、たとえば今あなたの国で、このお金がいっせいに パッと消えてしまったとしても、皆がそのまま仕事を続けていけば 社会は回っていくはずなんですよ。 それに、ちょっと想像してみてください。 あなたの国の、お金を扱う仕事にたずさわっている人が、 その業務からいっさい解放された時のことを。 そして、お金を動かすために使っていた時間や労力を、 もっと世の中のためになる仕事に向けたら...... お金に関する仕事がなくなったら、ずっと楽になると思いませんか? いいですか。今のあなたの国でも、お金に関わる仕事をしている..
お金の要らない国(34p) 「だけど、私の仕事だってね、見積もりを書いたり、 支払いの手続きをしたり、お金に関することがすごく多いんですよ。 それに、そうだ。銀行や保険会社はどうなっちゃうんですか? お金がなかったら、仕事がなくなっちゃうじゃないですか」 「ちょっと待ってください。あのう、よくわからない単語がたくさん出てきましたが、あなたの言いたいことは何となくわかりましたよ。 要するに、そのお金というものに関連して生まれる業務、あるいは直接お金を扱う仕事にたずさわっている人は、お金がなかったとしたら、仕事がなくなってしまうではないかということですね。」私は黙ってうなずいた。なんだか自分が子供みたいで、ちょっと恥ずかしかった。 紳士は言った。 「私の想像では、あなたの国では、 そのお金というものを動かさなければならないために、 ものすごい時間と労力のロスをしている気がします。 言い替えれば、不必要なもののために、..
お金の要らない国(33p) 確かにそうかもしれない。 しかし、負けてはいられない。 「でも、貯金しておくと、 年とってはたらけなくなっても安心でしょう?」 번역(더보기 클릭) 더보기 확실히 그럴지도 모른다. 그러나 지고는 있을 수 없다. 「그렇지만 저금해두면 나이 들고 일하지 못하게 되도 안심이잖아요?」 単語단어(더보기 클릭) 더보기 確かに(たしかに)확실히 負ける(まける)지다 貯金(ちょきん)저금 年を取る(としをとる)나이를 먹다, 나이가 들다 働く(はたらく)일하다 安心(あんしん)안심 「私たちは、働けない体の人には、 みんな喜んでなんでも差し上げますよ。 ......あなたの国ではそういう人でも お金というものを持っていなければ、 何も手に入れられないのですか?」 번역(더보기 클릭) 더보기 「저희들은 일하지 못하는 몸을 지닌 사람에게는 모두 기쁜 마음으로 무엇이든 ..
お金の要らない国(32p) (1) 私はなんとなくわかったような気もしたが、さらに反論を続けた。 「お金はね、あると集めておくことができるんですよ。 働いてお金を稼いでも、使わないで貯金......ちょきんというのは お金を貯めておくことなんですけど、貯金しておけば、 後で必要な時にいつでもおろして使えるんです。 たくさん貯めるとぜいたくができます。だから楽しいんですよ。」 번역(더보기 클릭) 더보기 나는 어쩐지 알 것 같은 느낌도 들었지만 한층 더 반론을 이어갔다. [ 돈은 말이죠. 있으면 모아두는 것이 가능하거든요. 일해서 돈을 벌어도 사용하지 않고 저금......저금이라고 하는 것은 돈을 모아두는 것인데요. 저금해두면 나중에 필요할 때에 언제든지 (돈을) 꺼내서 사용할 수 있거든요. 많이 모으면 사치가 가능해요. 그래서 즐거운거에요.] 単語단어(더보기 클릭) 더..