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일본서적/お金の要らない国 돈이 필요 없는 나라

お金の要らない国(41p 42p)

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私たちは喫茶店で久しぶりに会った。紳士は相変わらず、

ほほえんでいた。私は言った。

 

「あのう、私、ちょっと仕事をしてみようかと思うんです。

何か私にできそうな仕事があったら紹介していただけませんか」

 

紳士は、にこにこしながら言った。

 

「そうですか。やはり、そういう気になりましたか。私は、

あなたはいずれそう言ってくると思っていました。まあ、

そう思えない方は、この世界には来られないのですが」

 

「はあ。どういう意味ですか?」

 

紳士は私の質問には答えず、逆に聞いてきた。

 

「それで、あなたはどういった仕事をやってみたいんですか?」

 

私は困ってしまった。何をやりたいかまでは考えていなかった。

しばらく考えた末、とりあえず言ってみた。

 

「あのう、私は、私の国では広告代理店というところで、テレビのコマーシャル

というものを作る仕事をしていました。商品を売るための宣伝を請け負う会社です。

でもkここにはそんな仕事、ないですよね。お金というものがないんですから」

 

しかし、紳士の答えは意外だった。

 

「ありますよ。広告代理店はいくつもあります。なぜ、お金が存在しないと広告も

ないと思われるのですか?広告は情報を広く知らせるためにあるんでしょう?

どんな新製品が出ても、どんなイベントがあっても、広告しなければわからないじゃないですか」