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일본서적/お金の要らない国(수정)

お金の要らない国(15p 16p 17p 18p)

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私は、なんとも不愉快だったが、ふと名案を思いついた。そうだ、地図を調べてみよう。

地図を見れば何かわかるに違いない。ちょうど目の前に書店があったので入ってみた。

しかし、私の期待は見事に裏切られた。確かに地図はあった。それもちゃんと日本語で書いてあったので問題なく読めた。この町が、国と言うべきか、とてつもなく広いこともわかった。しかし、肝心の、地球上のどこに位置するのかが、どこにも書いてないのだ。私の頭は混乱した。こんなおかしなことってあるか。こんなにでかい国なのに、私はその存在を今の今まで知らなかった。学校の地理でも習わなかった。いったい、ここはどこなんだ。ひょっとして地球ではないのか。そんな馬鹿な。地球以外に人の住んでいる星が見つかったなんて話、まだ聞いてないぞ。

 

私は、ふらふらと書店を出た。何がなんだかわからなかった。いったいこれからどうすれ

いいんだ......。ふと見ると一軒のレストランがあった。こぢんまりとした、入りやすい感じの店だった。私は急に空腹を覚えた。ま、とりあえず飯でも食うとするか。そうしたら何か名案でも浮かぶかもしれない。私は店のドアを開け、中に入った。ウェイトレスに案内されてテーブルにつき、受け取ったメニューを広げた。自然の食材を生かしたうまそうな料理の写真がたくさん並んでいた。私は、ついウキウキと眺めていたが、あることに気付いてハッとした。値段が書いたないのだ。しまった。もしかしたらこの店、すごく高いのかもしれない。そういえば、このテーブルや椅子もさりげなくいいものを使っているみたいだし......。困ったなあ、あんまり持ち合わせがないんだ。今から店を出るわけにもいかないし。足りるかなあ。でも、まあいいか。考えてみれば、この国で日本円が使えるとも思えないし。最悪、店の人に頼んで待ってもらって、あの紳士にお金を貸してもらおう。私は恐る恐るあまり高そうでないものを選んで注文した。ウェイトレスはにっこり笑って奥へ引っ込み、間もなく料理を運んできた。目の前に置かれるやいなや、私は値段のことも忘れて夢中で食べた。腹も減ってはいたが、とにかくすごくうまいのだ。

 

きっと、相当がつがつ食べていたのだろう。食べ終わってから、隣のテーブルの白人と黒人の学生風の女の子二人連れがくすくす笑っているのに気づいた。照れっくさかったのでわたしはそそくさと席を立った。

 さあ、いよいよ問題の一瞬がやって来る。はたしていくら請求されるんだろうか。私は店の出口の方へ向かい、レジを探した。しかし、レジは見当たらない。仕方がないのでもう一度、中へ戻り、ウェイトレスを呼び止めた。

「あの......」

「はい、何でしょうか」

東洋系の、愛嬌のある顔をしたウェイトレスは、愛想よく日本語で答えた。

「レジはどこですか?」

ウェイトレスは、きょんとしている。お客さんが多く、店内は結構騒がしいのでよく聞こえなかったのかなと思い、

私はもう一度ゆっくりと繰り返して聞いた。

「レジは、どこですか?」